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Beaucoup de Lettre

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‘時計’

やっときけた LOST IN TIME ‘時計’。

声が…いいんだよね。 ちょっとかすれたような、ふるえたような。

そういう声は、なぜか心に響く気がする。

そして、ボーカル・ベースの海北さんが生み出す詩が、またいい感じ。

PEACEとか、ありがとうの気持ち。フツウってことの大切さ。生きる、ということ。

この人たちも、こんなことを歌ってる。 だから、私もまた惹かれてしまったらしい。

最後まで聞いてみて、特にイイナと思ったのは、1曲目「羽化」と、8曲目「証し」。

1曲目はゆっくりした曲で、メロディーがすごくすごくステキ。

   生活の匂いのする
   帰る場所を見つけたとき
   少女は女に
   変わりゆくのでしょう

   途方もない憧れを
   静かにそっと諦めたとき
   少年は男に
   変わりゆくのでしょう

これが、曲のはじめの部分。サビの部分はとばして、

   変わり栄えの無い日々を
   不意に愛おしく思えた時
   誰しもが皆一つ
   歳を採るのでしょう

   時に不甲斐無い自分自身を
   言い訳もせず許せた時に
   誰しもがまた一つ
   歳を穫るのでしょう

そして、サビは…

   静かに流れる
   時間に耳を傾けて

   いつしか僕等は
   新たな場所を目指す

こんな歌詞。 …大人なるって、こういうこと。 っていうのの1つの例かもしれないね。

そして、もう一つ、「証し」のほうは、サビの部分だけ…

  頑張っている振りなんて
  しなくてもいいんだよ
  ありのままの その姿が 
  君の生きた証

…(略)

  何にも持っていないだなんて
  思わなくていいんだよ
  歩いた場所 その全てが
  君が生きる証

こんな歌詞。 ありのままに。無理をしないで。フツウに。生きてていいんだなって。

言葉の組み合わせと、ステキなメロディーと、心にとどく声があわさると、

シンプルなメッセージが、ぐんと力をまして、響いてくるんだなぁ。

最近つくづくこう思う。そして、こういう歌を生み出せる人たちをほんとに尊敬します。
by avril-vert | 2006-01-22 15:56 | 音楽